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お客様の声

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フートバルブ

ウエハチャッキが止水出来ずに送水不良が発生!地上設置型フートバルブの止水効果で解決!!

商業ビル 様

新しい玄関口にふさわしい「世界に開かれた最前線のまちであり続けたい」という思いがこめられています。多様な人々や感動との出会いで、新しいアイディアを生み出し、明日を拓く魅力あふれるまちを目指します。
オフィス・・・約236,800㎡
商業施設・・・約80,700㎡
    ・・・約88,200㎡
    ・・・約38,900㎡
住宅  ・・・約65,400㎡

ラベル 設置場所:ビル
配管種類:その他

写真1
対策後現場

課題

商業施設で、濾過処理・塩素注入の上、トイレ・掃除用流し・散水の用途で、雑用水として雨水を再利用しています。広範囲に多目的施設があり、時間帯によって水の使用量が変化します。そのため必要水量に併せてポンプは台数制御して動きます。使用水量が少ないときには1台が単独で動き、使用量が増えれば2台目3台目と追随してポンプは動きます。ポンプの吸い込み側の配管はヘッダーで繋いで1本で水槽から吸い上げる方式にしました。その配管の先端にはフート弁を取り付けています。ヘッダーから分かれた各ポンプに繋ぐ配管にはウエハチャッキを取り付けて、動いているポンプの吸込みによる負圧によって、止まっているポンプが引かれることを防止することにしました。実際に施工が完了して試運転を行うと、ウエハチャッキが付いているにもかかわらず、止まっているポンプ側を負圧が引いてしまい、ポンプのグランド部から空気を吸ってエアー噛みが起こり、送水ができない事態になりました。原因を調べていくと、ウエハチャッキは自閉能力を持つバルブだが、スプリングの力だけでは封水性は低く、しっかりと封水するためには背圧が十分にかからなければ止まらない。今回の使い方は、ポンプの吸い込み側に設置をしているために、かかる背圧と言えばポンプの出口側に付いているチャッキバルブまでの水頭圧力として1m程度です。この背圧では封水性が保てないことが試運転後に分かり、お客様への引き渡しが迫っているため、早急な改善が必要でした。

写真2
対策前

ソリューション

地上設置型スモレンスキフートバルブは、スプリングを内蔵した自閉能力を持つバルブです。バルブの入り口側からかかる低圧の負圧でも封水性能を高めるために、内部に使用しているシートパッキンの硬度が柔らかいものを採用、金属の弁座と接触することで、封水性能を高めています。

写真3
地上設置型SMC-FTSイメージ

スタッフイメージ

ご担当社様から

送水不良を起こさない対策として、地上設置型フートバルブに望みを託して設置を決断しました。配管抵抗計算を行い、設置できることを事前に確認して計画をすすめました。施工時にポンプ毎に吸い込み側配管に取り付けたウエハチャッキを撤去して、代わりに地上設置型フートバルブSMC-FTSを取り付けました。フートバルブを地上に設置したことで、吸い込み配管の先端に取り付けた従来型フート弁は取り外し、ゴミ除けだけにしました。施工後運転をすると、これまでどうしても起きていた送水不良がなくなり、目的の通りにポンプは動き台数制御で水を送ることができるようになりました。工事段階で地上設置型スモレンスキフートバルブの情報は持っていましたが、元々従来型フート弁とウエハチャッキを採用することは決まっていましたし、送水不良が起こるとは予測していませんでした。今回は残念ながら送水不良という事象を経験することになり、対策が必要な事態になりました。地上設置型フートバルブの封水性、地上にあることが安心であることを知りました。これからは地下に水槽を持つシステムでは地上設置型フートバルブを提案していきます。