1. 株式会社イシザキ
  2. お客様の声
  3. SUS製のフート弁でもよく落水。フートバルブ採用による、作業性改善事例

お客様の声

お客様の声

フートバルブ

SUS製のフート弁でもよく落水。フートバルブ採用による、作業性改善事例

輸送用機械工場 様

各種ブレーキおよびその構成部品・関連部品の製造・販売・研究開発をしている会社で現在では自動車用ブレーキにとどまらず、鉄道や産業機械、さらにセンサーなどへの技術展開をしています。また地球環境保護、さらなる安全・品質向上への取り組みなど、企業として取り組むべき課題に次々にチャレンジしています。

ラベル 設置場所:工場
配管種類:冷却

写真1
設置現場写真

課題

当工場では、自動車部品をメインとして、自動車・建築機械・産業機械に対して製品を提供しています。設備機器の冷却用途で大量の水が必要で、場内にはいくつも水槽やポンプがあり、吸込み配管の末端には水没式のフート弁を使用しています。ポンプの寿命を延ばす為、ポンプを一か月に一回切り替えて交互運転しているラインが4ラインあります。過去の経験から鋳鉄製フート弁はすぐに錆びて固着によるトラブルが多い為、それを改善するために高価なSUS製のフート弁に交換しました。ところが工業用水を原水としている為、砂やスラッジがヒンジの部分に滞留し、弁体が固着して落水するという事象は改善されません。1ヵ月に一回の4ラインの切り替え作業時は、いずれかのラインで送水不良になるケースが多く、現場作業員が3~4名掛かりで3時間~半日かけて復旧作業を行います。復旧作業は配管ごとフート弁を引き上げなければならず配管内の水と配管自体の重量を含めると100キロを超え作業は危険で容易なものではありません。作業時にもう片方のラインに万が一不具合がおきれば、生産ラインに多大な影響が出る為、いち早く確実に復旧させる必要があります。長時間かけて復旧作業をする度に何か良い方法はないか?と改善策を模索していました。

写真2
真空計の設置

ソリューション

水中に水没させる従来型のフート弁では材質を良くしても落水の事象は改善されない為、地上設置のフートバルブSGを1台試験的に導入、設置に当たりSGから下の縦配管を塩ビ配管にしコスト削減とピンホール対策にあて、減圧口には落水監視の用途で真空計を取り付け試験導入を開始しました。その結果、半年間落水も無くノーメンテナンスで運用出来たので残りの7台にも横展開をしました。SGを採用する事で配管ごとの引き上げ作業が不要になります。万が一落水しても地上で工具も無く簡単・短時間でメンテナンス作業が行えるので、切換え作業時の不安感も解消されます。また、減圧口に取り付けた真空ゲージで配管内の流体を保持しているか否かを目視で確認出来るので切換え作業もスムーズに行えます。従来型のフート弁は水没していてバルブ自体の状態が分からず管理出来ませんでしたが、地上設置のフートバルブSGなら落水管理も一目瞭然なので今まで出来なかったバルブの管理をしっかり行えるようになります。

写真3
スモレンスキフートバルブSG

スタッフイメージ

ご担当社様から

従来型のフート弁でトラブルが発生すると配管ごとフート弁を引き上げなければ作業が出来ない為、その作業の度に煩わしさを感じていました。ポンプ切換えのタイミングでは、トラブルに備え現場作業員が3~4人定時より1時間早く出勤しいつ発生するかも分からないトラブル対応に備えていました。今までノーメンテですがSGを導入し、万が一落水しても、復旧に至るまでの時間が大幅に短縮できる事と作業者も1~2人いれば十分に作業できるので早出する事も無くなり無駄な人件費も削減出来ました。何よりもあの面倒な作業をしなくて良いという安心感があります。イシザキさんからSGを提案頂き、そんな都合の良い話があるのかと正直、半信半疑でした。しかし試験導入後に経過を観察し、結果も順調ですし非常に理に適った製品であるという認識に変わり担当しているライン全てに横展開をしました。私たちが日ごろ管理している設備はポンプ廻りだけではありませんから、設備を「見える化」する事や作業を安全・確実に出来る製品は大歓迎です。SGの導入にも大変満足しています。今後も新設や改修工事がでれば必ず採用していきたいと考えております。