ここに記載の仕様等を外れて使用され、物的・人的損害が発生しても当社はその責任を負いかねます。
バルブの一般的な取扱い注意事項として、社団法人日本バルブ工業会から、バルブ取扱い上の解説書 「 バルブユーザーガイド 」が発行されております。ご参照のうえご使用ください。
製品改良のため、予告なしに寸法・材質の変更、内容の補足・訂正、一部製品の生産中止等を行なうこと があります。ご迷惑をおかけすることもありますが予めご了承願います。
選定 運搬・保管 取付け 試運転 保守点検 全般的注意
バルブに選定に当っては、使用される液体・温度・圧力・場所・使用目的等により製品仕様が異なりま すので、それぞれの用途に応じた型式・材質を選定してください。
通常は標準スプリングで問題はありませんが、特に低揚程・中間フート弁として使用される場合等には、事前にお問い合せください。
常時60℃以上で使用される場合は、耐久性のうえから耐熱パッキン仕様(FPM)をご使用ください。
流速は、一般給水の場合で 4m/s以下でご使用ください。
バルブの逆さ付け配管をされる場合も対応できますので、事前にお問い合せください。
蒸気・圧縮空気等のラインには、使用しないでください。
ガソリン等、水以外の流体に使用される場合は、材質仕様が異なりますので、事前にお問い合せください。
空調用・冷却水用機器やその他の送水ラインにおいて、長時間連続運転使用される場合は、耐摩耗性 ・耐久性等を考慮し要部ステンレス品を選定してください。詳しくは事前にお問い合せください。
バルブの引きずり・落下・投げ出し等はしないでください。
重量物の積み下ろしは、安全に十分注意して行なってください。
バイパス弁には吊り用具をかけないでください。またハンドル等の取扱いは損傷を与えないよう注意 してください。
保管場所は原則として、荷姿のまま屋内とし、ほこり・水・風雨・腐食環境等にさらされないよう保護 してください。
保管期間が長期にわたる場合は、弁体の開閉作動を確認のうえ、ご使用ください。
梱包を解く時には仕様書通りであるかを確認し、また損傷の有無等を確かめたうえ、取付けてください。
取付け前に弁体の開閉作動を行ない、異物の混入・弁座へのカミ込みがなく、作動が円滑であることを確認してください。(手を挟まないようにご注意ください)
バルブの操作・保守点検・交換等が容易に行なえるよう空間を確保してください。
流体の流れ方向の表示に合わせて取付けてください。
バルブの前後で、配管径が拡大・縮小するような場合には、乱流が発生し振動や騒音等の原因となることがあります。レジューサを使用する場合はレジューサとの間に、バルブ呼径の2倍以上の距離を、またはエルボ等の曲り配管をする場合も呼径の2倍以上の距離を設けるようにしてください。
(ポンプ直上部も同じく呼径の2倍以上の距離を設けてください。但し、SME-S型は3倍以上の距離を 設けてください。)
バルブと配管の芯づれ・フランジの歪みや片締めに注意してください。
(ボルト・ナットの締付けは片締めにならないよう対角に行なってください)
また、フランジ面・ガスケット面に、有害な傷等のないことを確認してください。
ウェハータイプのバタフライバルブ等は、弁体が本体より突出しますので直結しないでください。
弁座面の損傷を防ぐため、バルブ及び配管内に異物の混入がないことを確認のうえ取付けてください。
屋外や寒冷地で使用される場合は、凍結によりバルブ本体が破損することがありますので、水抜きや十分な保温処置を施してください。
配管全体に運転時の振動・地震等による、異常な外力の影響を防ぐための必要な処置を施してください。
SML-DT型以外の取付けは、タテ・ヨコとも可能ですが、ヨコ使用の場合には、10K型は呼径200A以上
・20K型以上の高圧型は呼径100A以上について、バルブ本体またはバルブの前後配管等にて支持してください。
バイパス弁にはフックをかけたり、足かけをしたり、本来の目的以外に使用しないでください。
前記の「運搬・保管時の注意事項」にも十分注意してください。
運転開始当初においては、受水槽や配管系に混入した異物等に起因する不具合(作動不良・逆流等)が多いので、受水槽内の清掃点検を行ってください。又、万一不具合が発生した場合には、本体を取り外し(又はチャッキ一次側フレキ等を外し)異物の除去・清掃を行ってください。
運転に入る前に、漏水のないこと、及びバイパス弁が閉じていることを確認してください。
バイパス弁の軸等から、漏水がないことを確認してください。
バイパス弁のグランドパッキン(10K型 呼径200A以上・20K型以上の高圧型)は、工場で適正な締付けを行ない出荷しておりますが、実際に使用されるまでの期間に、応力緩和現象により漏れやすい状態となっている場合がありますので増し締めを行なってください。増し締めはナットを締付けるだけではなく、ハンドルを回しながら、パッキンと弁棒とのなじみを見て数回に分けて行なってください。
運転後は必ず本体中間フランジのボルトを増締めして下さい。
バルブの安全な使用状態を保つために、使用条件に応じた管理・日常点検及び定期点検等を必ず実施してください。
保守点検は、ポンプの点検または交換時等に合わせて、適宜行なってください。
取付け後長期間にわたり運転を行なわない時は、可動部分(特にシートパッキン)の固着等がおこる場合がありますので、使用後に水抜きを行なってください。
バルブは正しく使用されていても、部品の摩耗等により劣化しますので漏水等が生じた場合は、部品の交換、またはバルブの取換えを行なってください。
バイパス弁は通常全閉にてご使用ください。またポンプの呼び水や配管内の排水が必要な場合等に適宜開放してご使用ください。
配管内に空気留りを作らないようにしてください。特にチャッキバルブ以下に、空気留りが生じないよう注意してください。空気留り(エアロック)が発生すると、ポンプの揚水ができなくなることがあります。適宜空気抜き等を行なってください。
この注意事項は、スモレンスキ・チャッキバルブ全般についてのものです。各型式特有の取扱い注意については、直接弊社へお問い合せください。